AIDMA分析でトレードを考えてみる【3分で読める】

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トレードをする際、必ず考えなければいけないこと。それは、同じくトレードをしている他の市場参加者の思惑です。

トレードに勝つということはシンプルで、市場参加者の大勢と同じ判断が取れれば勝つのです。

であれば、誰も見ていないようなテクニカル指標を信奉するより、他の市場参加者の思惑を推測したほうがトレードにはよっぽど役に立ちます。勝率もぐんと上がるでしょう。

しかし、大量に、背景も異なる市場参加者たちの思惑をどのように推測すればいいのでしょうか。

ここで、購買行動を推測するマーケティング手法、AIDMAを使った発想法の話をしようと思います。

AIDMAを使って市場参加者の思惑を読む

AIDMAについて:グロービス経営大学院/AIDMA

商品の購入者は

・その製品の存在を知り(Attention)、

・興味をもち(Interest )、

・欲しいと思うようになり(Desire)、

・記憶して(Memory)、

・最終的に購買行動に至る(Action)

という購買決定プロセスを経るという前提に立ち、各要素における決め手は何か、阻害要因は何かと細かく分析するのがAIDMAです。

これ自体は、商品の販売者側からみたマーケティング分析手法ですので、このままトレードに当てはめるにはやや難解です。少しアレンジして考えてみましょう。

同じ市場参加者の思惑を推測する立場から考えるべきは、「その商品を知り」「興味を持つ」過程ではないのでここは削ります。

例えば、ドル円(商品はなんでもいいのです、個別の商品市場の意味)のトレードを行うことが前提にあるなら、他の市場参加者の思惑はこの次の「欲しいと思うか」どうかから始まります。さらにいえば、金融商品に関してはそのものを欲しくなるというよりは何らかの原因、トリガーによって、今後の値上がりを期待し欲しくなります。つまり欲求の前に原因があるのです。

つまり、トレードにアレンジすると他の市場参加者がドルor円を買うまでの間には

・(何等かの原因があり)

・ドルor円を欲しいと思うようになり

・そのことを記憶し続けたままで

・最終的に自分がトレード出来る段になって、ドルor円を買う

という過程があることになります。

Actionにおいては市場参加者はそれぞれ取引のための媒体(証券会社のアプリなり)を持っている前提として、トレードの意思決定過程においては、(何らかの原因による)欲求と、それをトレードに至るまで記憶し続けることが重要になるということです。

ややこしい話になりましたので、具体例に落とし込んで考えましょう。

例えば、米雇用統計の速報結果が良く(原因)結果市場参加者がドルを欲しくなったとします(欲求)。

その後すぐに(記憶/忘れることなくすぐ)市場参加者はアプリでトレードします(実行)。

このようなフローを経て、米雇用統計後ドルが買われる、という流れです。

推論されることとしては、

・原因と欲求の因果関係が強いほど(市場参加者が強くそう思っていれば)、購買決定要因に成り得る

・原因と欲求は複数あることも多く(日に数件ファンダメンタル要素が報道されるなど)影響度が同じ程度であれば、市場参加者がトレードするまでの間に古いものから忘れられ、最新のものほど購買決定要因に成り得る。

また、以下のように付け足して考えるべきでしょう。

・市場でのトレードは実際いつでもできるが、市場参加者の大勢は市場オープン時にトレードする。

推論をもとに、市場オープン時の値動きを予測すべく市場参加者の思惑を推測するのであれば、

・市場クローズからオープンまでに、売買どちらにするかはっきりわかりやすいファンダメンタル要素が発生していないか

・ファンダメンタル要素が複数ある場合は、市場オープンに近い時の報道は何で、それば売買どちらを示すものか

こうした要素を見落とさず拾っていけば、市場参加者の大勢と真逆の選択をすることは減っていくのではないかと思います。

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