みなさんこんばんは。今回お伝えしたいことは、「トレードするにあたって、何ロット(何枚)買うのが正解なのか?」についてです。
ロットの定義について:SMBC日興証券様のページ↓ https://www.smbcnikko.co.jp/products/fx/knowledge/003.html
実際にエントリーするにあたって、初心者の方は「じゃあ何枚買えばいいの?」「レバレッジ?証拠金維持率?の限界まで買えばいいの?」と途方に暮れるのではないでしょうか。
この問題について、私個人的には初心者の方が証拠金維持率、レバレッジについて深く考える必要はないと考えていて(※スキャルピングなどレバレッジを効かせないといけない場合を除きます。)、とにかくまず「自分が取ろうとしている損失値幅」をきちんと把握し、自分が失ってもいい資金の%(損失許容%)を決めておけば自然と掛け算で買うべきロット数は計算できると考えています。
それぞれ以下の通り順を追って説明しようと思います。
- 自分が取ろうとしている損失値幅を認識する
- 損失許容%を決める
- 掛け算で枚数を決める
自分が取ろうとしている損失値幅を認識する
皆さん、エントリーするときにはストップロス(そこまで行けば損切すると決めて逆指値を置くポイント)を定めますよね。その時々でポイントの根拠は変わりますが、「買でエントリーする場合、直近安値を更新したら損切」「トレンドラインを抜けたらトレンド転換と見て損切」などなど、何等かポイントを設定すると思います。
(具体例)

ユーロドル日足で10SMAと20SMAがゴールデンクロスしたのでエントリーを考えているとします。この場合、価格が下がってきても10SMA、20SMAでサポートされるだろう⇒サポートされなければ自分の考えていたシナリオ通りでない⇒ここをストップロスにする、と仮定します。
この場合、「自分が取ろうとしている損失値幅」は図中「ストップ:~(0.48%)」とある通り、0.48%です。
若干脱線しますが、エントリーに使おうとしている時間足において、自分が想定した値幅が適正か(利益方向として広すぎはしないか⇔損失方向として狭すぎはしないか)を確認するためには、時間足ごとのボラティリティを知っておく必要があります。ボラティリティの考え方については、過去以下記事でまとめております。
損失許容%を決める
トレード一回につき失ってもいい資金%を予め決めることは、反復してトレードを繰り返していく上でかなり重要なことです。これを決めずに例えば「毎回1枚買う」という決まりにしてトレードを行うと、当然ストップロスまでの距離が長いほど損失が大きくなります。その逆も然りです。ストップロスはチャート上の根拠に従って設定する必要がある(=許容損失額に従って決めるものではない)からこそ、「失ってもいい資金%」という変数を自分で設定しておく必要があるんですね。
で、この資金%についてですが、トレード回数の多いスキャルピングでは小さくするべきですし、トレード回数の少ないスイングトレードでは大きくするべきです。例えば「週あたり何回トレードするか」と「週あたり何%まで負けていいか」というところの割り算で1回あたりの%を求めていくと良いでしょう。
私自身は、日足、4時間足のスイングトレードを行っていますが、4時間で0.25%/1回、日足で0.5%/1回失ってもいい資金%として設定しています。小さく見えるかもしれませんが、複数ペアでエントリーが重なるときなどあるため、1回あたりを出来る限り小さくしているんですね。
掛け算で枚数を決める
さて、ここまで来れば後は簡単で、「許容損失%」÷「取ろうとしている損失値幅」をするとまず大体の枚数が出てきます。
自分は以下のようにスプレッドシートに「証拠金」「現在の通貨ペアの価格」を入力するようにしており、そこから隣の「枚数/リスク表」を見て何枚買うかを決めています。

今回ユーロドルの例に戻って考えると、日足(リスク0.5%)で損失値幅0.48%なので、0.4枚買うことになります。
そしてまた若干の脱線なのですが、上記表を見て頂くとなんとなく分かる通り、証拠金50万円程度では1ロットですら負担が重すぎてきめ細やかなリスク管理は不可能なんですね。最小単位が1ロットからのFX会社でトレードする場合、1ロットの次は当然2ロット、ということになります。まさに痒い所に手が届かない感じですよね。(最初から証拠金500万円くらいある方は笑って下さい…)
ということで、私は0.1ロットからトレード出来るみんなのFXさんを使っています。いつもありがとうございます。
まとめ
今回の内容をまとめると、以下の通りです。
- 何ロット買うかは、「損失許容%」と「取ろうとしている損失値幅」の関係で決まる。
- 「損失許容%」は自分のトレードスタイルに合わせて自分で決める。
- 「取ろうとしている損失値幅」はチャート上の根拠に従って決まる。
今回の内容が皆様の役に立って、適切なリスク管理によってコツコツドカンが少しでも減れば、と思います。
ではまた。
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