平行チャネルを引いてみよう【FXトレードルール①】

トレード手法
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皆さんは、平行チャネルについてどのような考えを持っていますか?

平行チャネルは、移動平均線や水平線では表せない「現在のトレンドの角度」を表すことが出来るツールです。

例えば、以下チャートを参照下さい。

水平線を用いたダウ理論で見れば「上昇トレンドへ転換した起点」、

移動平均線の上下どちらに価格があるかを見れば「今がヨコヨコなのかトレンドなのか」

が分かりつつも、チャートの上昇下降角度が分かりません。

そこで以下のようにチャネルを当てはめてみることで、現在の上昇角度が分かります。

さらには、以下では少なくとも2段階のチャネルが引けます。つまり「弱い上昇トレンドから強い上昇トレンドへ」変化していることが分かるわけですね。

今回は、その平行チャネルにつきメリットデメリットや引き方の一つの例を紹介しようと思います。

※なお、チャネルはTrading Viewを使って引くのが圧倒的に楽です。FXトレーディング各社で用意しているものはあまり自由に図が描けません。まだインストールされていない方は公式サイト(https://jp.tradingview.com/desktop/)からダウンロードをお勧めします。チャネルだけなら無料で引き放題です。

平行チャネルを引くメリット

平行チャネルを引くメリットは以下3点です。

  • トレンド自体を把握することが出来る(ヨコヨコか、上昇か、下降か)
  • トレンドの中でも高値か安値かを判断することが出来る(センターラインで高値安値を見て)
  • チャネルの終了タイミングを見ることで角度の違う新たなトレンド発生を把握できる

平行チャネルを引くことで、まず第一に「トレンドの角度」が分かります。

横向きならレンジ、右肩上がりなら上昇、右肩下がりなら下降トレンドです。

次にチャネル中央のセンターラインをみることで「今価格は上昇トレンドの中でも高値なのか安値なのか」の推測がつくようになります。

センターライン(点線で表示)の上側が高値、下側が安値です。例えば上昇トレンドにおいて買シグナルが出た場合でもセンターラインより上に価格があれば、「既に十分高値圏だから買は見送ろう」または「安値圏だから買でエントリーしよう」とトレード判断の補助に使うことが出来ます。もちろん、センターラインだけではなく、チャネルの上辺、下辺についてもサポート、レジスタンスとして機能する可能性が高く、利確目標ポイントやストップロスの目安として使うことが出来ます。

最後に、チャネルを引くことで、現在続いているチャネルを上下にブレイクした時が一目で確認できるようになります。チャネルをブレイクするときは大体新たな勢いのトレンドが発生しているということですから、新たなトレードチャンスの発生と捉えて仕掛けることも出来ます。

平行チャネルを引くデメリット

一方で、平行チャネルを引くデメリットとしては以下2点があります。

  • その都度、チャネルを恣意的に引いてしまう可能性があること
  • チャネル完成には時間がかかり、認識した時点からはあまり使い道がない場合があること

明確にルールを決めないと、自分に都合よく平行チャネルを認識してしまい、まだ価格が十分に下げ切っていないのに「平行チャネル下限に近いから」と買いで入ってしまい、負ける…ということはよくあります。

また、一貫性のあるルールを設けていたとしても平行チャネルの完成までにはある程度時間がかかります。そのためそれまでにシグナルが発生していたとしても「平行チャネルが完成するまではトレードしない」といったルールを決めてしまうとエントリーを見送ることになります。

もちろん、どこで入っていいのかわからない急騰急落や、いつまでたっても動きのないレンジに飛びこむことを抑える効果もあるので良しあしなのですが、例えば上昇チャネルを外れてから下降トレンドへ転換するところなど、利益が伸びやすくなるタイミングでのトレードは別にルールを決めて実施する必要があります。

平行チャネルの引き方

では、ここからは平行チャネルの引き方について整理していきましょう。解説のために改めて暴騰で張ったチャートを拡大して表示します。ここからは上昇チャネルの引き方について説明していきますが、下降チャネルを引く場合でも見方が上下逆さになるだけで同じです。

上昇チャネルを引く上で私が重視しているのは、①上昇トレンドが発生した起点を確認すること、②起点に関連した、「最安値(スタート地点と呼んでいます)」「天辺」「戻り」の3点形成を確認することの2点です。

①に関しては、私は水平線ブレイクをもってトレンド転換を認識するようにしています。ダウ理論に基づく教科書的なトレンド認識ですね。そのため図中では、ずっと続いてきた下降トレンドの戻り高値を陽線が実体で上抜けたところからトレンドが転換した=起点とみなしています。

②に関して、①の起点が認識されるとそこからまず「最安値」が認識できます。(左の赤の楕円)、そして、起点から価格が反転したところで、「天辺」(真ん中の楕円)が確認でき、最後に一度下がった価格が反発してきたところで「戻り」が(右の楕円)が認識できます。この3点をもって平行チャネルが引けるようになります。

この3点を守って引いた平行チャネルはその後も意識され、価格の下限、上限として機能していることが分かると思います。そして、上限を上抜けた後は、また別の角度の上昇チャネルが始まっていますね。

注意点として、3点を結ぶところ以外で平行チャネルを引いたり、後から「こっちの方が意識されていそうだ…」とチャネルの角度を調整しないようにしましょう。過去検証を進めていくとわかると思いますが、平行チャネルを使う上での最大の課題は、使う人が自分に都合がいいようにチャネルを認識してしまいがちになることです。

仮に、チャネルから外れたところでサポートラインが形成されているとしたら、それはどこかで別の根拠、文脈に沿って新しいチャネルやレンジが発生しているとみたほうが良いでしょう。

まとめ

平行チャネルは環境認識をする上でも、価格の目標地点を定める上でも非常に有用なツールです。ただそれゆえにブレの無い基準を設けて線を引くことが大事です。

追記:その後改めて再度より詳細に以下記事で平行チャネルについて解説しました。参照下さい。

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