損失回避バイアスを逆手に取るトレードについて

トレード手法
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トレードに係る感情を語るうえで、行動経済学における損失回避バイアス(プロスペクト理論という方がポピュラーかもしれません。)という言葉がよく持ち出されます。

要するに、同じ金額を得るのと損するのでは損する方が辛いので、辛さを回避する行動を人は取りがちである、ということです。

この観点を安直にトレードに応用すると、そのまま個人のトレードに関する気の持ちよう、という考え方で「損失を辛く感じてしまうのは当然なので、変な行動をとらないよう我慢する方法を考えよう」、という教えになりがちです。

しかし、この損失回避バイアスはそもそも行動経済学の理論、あくまでマーケティング領域に用いられる概念であることを理解するべきです。これを個人の行動の戒めレベルまで矮小化して語るのは正直もったいない。

しかしマーケティング的観点からどのように損失回避バイアスを解釈することが出来て、それはトレードにどのように応用が利くのか?というのは疑問があるかと思うので、以下そんな話をします。

損失という痛みを回避する動機は市場の大勢を決め得る

たとえで、100個の株式銘柄があるとして、それを市場参加者がどのように選択するかを考えてみましょう。(別に株式銘柄でなくとも、買いたくなったり手放したくなる類の商品なら同じことです。)

100個の銘柄のどれを市場参加者が買うか、という動機づけには、・その銘柄が魅力的であること、・市場参加者にとって購入のタイミングがあうこと、・価格が安価と思われること…など、複数の要因が絡み合っており、結局個別参加者各人の志向性に大きく影響を受けます。

回りくどい言い方ですが、要は「誰にどの銘柄がハマるかは、その人次第である」ということです。

こうした各人のマイナーな動きは市場を動かし得ません。方向もバラバラでロットも小さいので大きな動きには成り得ないからです。

そしてこうした個人の購入意欲を動機づけるのは至難の業です。個人が何に関心を持ち、重要視するかを知るのは大変なことです。その中で「次は○○銘柄に関心が集まり、買いが入るに違いない!」と推論することは説得力に欠けるのです。

一方、値下がりして損失という痛みを感じるのは万人共通で、痛みに対して回避(つまりポジションの手仕舞い)という行動をとるのではないか、と推論することはとても説得力があります。

こうした差を踏まえると、以下のような戦略は、実はしっかりした根拠があって行われているもの、ということがよくわかるでしょう。

・下げの途中に、値ごろ感で買い向かったが下げは止まらなかった

➡値ごろ感でポジションを持つことより、痛みを回避するためにポジションを手仕舞いする人がまだいる。手仕舞いする行動の方が客観的に見て大勢を占めるため、買い向かいに説得力がない。

・セリングクライマックス(値下がりの最終局面で急激に一段下がる)の後、値段が反転する

➡損失ポジションが手仕舞い切られてしまい、痛みを感じる人がいなくなり、異常な損失回避行動がとられず上がり始めた。

応用:市場参加者の含み損を確認する

ともすれば手法を考えるために、市場参加者の含み損を確認する方法があればいいと思いませんか。

市場参加者総ポジションの加重平均含み損が一定の範囲を超えると、異常な損失回避行動がとられやすくなるという理屈です。

現在価格は当然一目瞭然ですのでよいとして、後は実際のポジション残高と、平均ポジション価格が分かればよいのです。

移動平均線で代替するアイデアもありますが、これは十分ではありません。既に手仕舞いされたポジションの価格も平均線上は残り続けるからです。

ここから先、お読みの方にいいアイデアがあれば是非お伺いしたいと思います。

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