ジワジワトレンドが続いて、例えばドル円が数日で5円、数週間で10円規模で動いたとします。
そんなとき、じっと我慢し天井から底まで取れる人はそう多くありません。
実際には日々マーケットに材料が供給され、その都度逆張りの動き、順張りの動きが生じ、プレイヤーは振り落とされてしまうからです。
マーケットがいくつかに分断されていることも問題の一つでしょう。ロンドン市場は東京市場のトレンドを参照する義理はないですし、ニューヨークも然りです。
毎日の各市場の思惑を反映し、行ったり来たりしながらトレンドは進行します。
振り返ってみれば分かりやすく数日で5円、価格が動いているから黙ってホールドすればいいじゃないか(日足5本は後からチャートで眺めれば数秒くらいで起きた出来事に見えるものです)と思うけど、実際は違うということです。
問題は、そのトレンドの最中でトレードをすることではなく、後から、つまり、トレンドの終局から入るとき、この「簡単に儲けられたはずだ」という気持ち、逸失機会についての感情が必ず発生するということです。
これは安易な逆張りの発想に結び付きやすくなり、まだトレンドの勢いの強い中でカモになりやすくなる行動をとらせてしまいます。
この問題への対処法としては、自分が戦う時間軸をはっきりさせる、ということが考えられます。
デイトレードで東京時間~ロンドン時間の間で戦うのであれば、逆に言えば数週間、数か月のトレンドなど関係ありません。
一方で、数週間、数か月のスイングをするのであれば、デイトレードの動きとして多少上げ戻し、下げ戻しをしたとしても全く気にする必要はありません。というか気にしてはいけません。
結局のところ、この「取り逃した悔しさ」、すなわち逸失機会に対する後悔の感情がわいてしまうのは、自分が戦う時間軸をしっかり認識できていないことが原因です。
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