今回は、「エントリートリガー」と「トレンド」の関係について、筆者の思ったことをメモする回です。
発想の発端
「ゴールデンクロスを確認したところでエントリーしていては勝てない」、というのは大体皆さんの共感するところでしょう。
ゴールデンクロス自体は(ヒストリカルに振り返ってみた場合ですが)トレンドと関係があるシグナルと見ることが出来ます。
一方向の上昇トレンドが発生する場合、その前段必ずどこかでゴールデンクロスは発生しているからです。(逆に、ゴールデンクロスが発生したからトレンドが発生するわけではないのですが)
やや強引な展開ですが、ゴールデンクロスは「振り返ってみた時のトレンド発生判断指標」となりつつも、ゴールデンクロス自体がエントリートリガーにはならない、と考えることが出来ます。
発想の展開
似たようなことは、他多くのインジケーターにも言えます。
トレンドを判断する指標がトレンド転換のシグナルを出したからと言って、直後にエントリーしても勝てないのです。(大きな動きをしてストップロスに係るなど)
ということは、上手なエントリーのためには、トレンド転換のシグナルをトリガーにするのではなく、その瞬間の流れを読んだ、別のトリガーを準備する必要があります。
応用①(推奨されるエントリートリガーとは?)
では、その瞬間の流れを読んだエントリートリガーとは何でしょうか。
一つは出来高です。
出来高(ある時間の出来高と直近出来高を比較したアップダウン)が表しているのは、売買の盛り上がりです。
売買の盛り上がりは、市場参加者がそのポイントで何かを感じて攻防を行っていることを表しています。
攻防の結果としてどちらに価格が進むかは、蓋を開けてみないと分かりません。
しかし、出来高高騰=売買攻防活性化、した後をエントリートリガーとするのは一定の合理性がありそうです。
二つはチャートパターンです。
チャートパターンもまた、売買の攻防を表しています。
例えばダブルボトムは「下げようとしたが、下がり切らず直近高値を超えて上がっていく」形を表しています。
この場合、直近高値での攻防の決着を見てエントリーするわけです。
応用②(トレンドとトリガーの組み合わせ)
トリガー(出来高やチャートパターン)だけでは勝てないことがあります。
それはつまり、大きな流れ、トレンドを抑えていないからです。その都度発生する回避しきれないダマシだけの問題ではありません。
トレンドxトリガーを組みあわせ、正しい方向にエントリーをしていくことが推奨されます。
例:長期足のゴールデンクロス発生➡上昇トレンド中
ダブルボトム完成➡上昇方向のトリガー
上記パターンが揃った時に買エントリー
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