OPEXとCAPEX

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今回は、大きな費用の仕分けであるOPEXとCAPEXについて整理します。

OPEXとCAPEX

OPEXとCAPEXは、ビジネス用語であり、ビジネスにおけるコストの分類方法を示しています。

  • OPEX(Operating Expenses)は、日常の運営費用を表します。これには、人件費、賃貸料、光熱費、保険料、マーケティング費用などが含まれます。OPEXは、事業を維持するために必要な日常の費用を表しており、通常、一定期間(通常は1年)のビジネスの収益を決定するのに使用されます。
  • CAPEX(Capital Expenditures)は、固定資産の購入や投資に関連する費用を表します。これには、建物、機械、設備、車両などの購入や、開発、研究、テストにかかる費用が含まれます。CAPEXは、事業の成長や改善に必要な投資を表しており、一般に長期的な見通しを必要とするプロジェクトに関連しています。

OPEXとCAPEXは、会計や予算編成のプロセスにおいて、異なる扱いを受けます。OPEXは、通常、年度予算において計上され、1年間のビジネスの運営に必要な費用を表します。一方、CAPEXは、大きな資本費支出に関連するため、通常、長期的なビジネス計画に基づいて予算が編成されます。また、CAPEXは、固定資産の価値を維持し、将来的なビジネス成長に必要な投資を促進するため、企業価値を向上させる重要な要素となります。

稼働停止点と損益分岐点

ではなぜ、販管費や製造原価といった細かい分類でなく、このようにOPEX/CAPEXという大きな項目での分類を行うのでしょうか。

それは、OPEX/CAPEXと設備の稼働停止点、損益分岐点の関係に理由があります。

ある製品の販売価格について、これがOPEXを上回っている(しかしOPEXCAPEX合計を上回っていない)場合、企業はOPEXをカバーするだけの収益を得られることになります。これは、稼働停止点を超え、設備を稼働させることができることを意味しています。

CAPEXは設備を動かさなくても発生するコストですから、企業は赤字を少しでも減らすために設備を稼働させるのです。

つまり、稼働停止点は、企業がOPEXをカバーするために最低限必要な販売価格のレベルということです。ここを下回るビジネス(プロジェクト単位でも)は、少なくとも現時点において存在する意味がないことになってしまいます。

一方、販売価格がOPEXとCAPEXの合計を上回っている場合、企業は費用をカバーするだけでなく、投資による収益も得ていることになります。つまり、企業は損益分岐点を超える売上高を得ることができ、収益を上げることができるということです。損益分岐点は、企業が収益と費用が釣り合うレベルでの売上高であり、これを超える売上高を得ることで、企業は収益を上げることができます。

したがって、ビジネスの収益性を判断するためには、販売価格とコスト(OPEXおよびCAPEX)の比較が必要であり、稼働停止点や損益分岐点を計算することが有用です。稼働停止点や損益分岐点を超える売上高を目指すことで、ビジネスの成長や収益の最大化が可能になります。

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