パーフェクトオーダーの弱点と対策

トレード手法
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今回は「パーフェクトオーダー」の弱点と対策についてです。

パーフェクトオーダーについて

 FXで広く知られている移動平均線を複数使い、~方向が揃った状態がパーフェクトオーダーです。短期の傾向を示す線から長期の傾向を示す線まで、全てが上向いているなら、相場は強い上昇傾向にあると読めるのです。逆に下向きになっているなら、相場は強い下降傾向です。 

 パーフェクトと言われるだけあって、この形が持つ力は大きく、形が崩れない限りトレンドが持続していくというサインです。この勢いに乗ってエントリーして手元の資金を増やすのが、基本的な活用方法になります。

gemforex様>FXのパーフェクトオーダーとは?見方や使い方、トレード手法を解説

複数の移動平均線は「短期」、「中期」、「長期」に分けて設定するのが良いとされます。

複数の移動平均線が同じ方向を向く(またほとんどの場合、順番は短期~長期の順(オーダー)に並ぶ)ということを要素ごとに分けて考えると、

  • 長期的なトレンドが発生している(長期移動平均線がトレンド方向を向く)
  • 流れが停滞することなくトレンドが継続している(短期ー中期ー長期の順が崩れていない)
  • 短期でもトレンドは崩れていない(短期移動平均線がトレンド方向を向く)

ということを表しています。

パーフェクトオーダーの弱点

①短期10,中期20,長期40のパーフェクトオーダー
②短期50,中期100,長期200のパーフェクトオーダー

パーフェクトオーダーの弱点は以下の点です。

  • 各移動平均線の期間設定(短期、中期、長期)について、特に目安がない
  • いずれも短く設定した場合(上図①)、シグナルの発生は早いが、信頼度が低い
  • いずれも長く設定した場合(上図②)、信頼度は高いが、シグナルの発生が遅い

パーフェクトオーダーは、全ての移動平均線が同じ方向を向くまで待つ必要があることから基本的にシグナルの発生が遅く、移動平均線自体の期間まで長く設定してしまうと、シグナルが出た時にはトレードするには遅い状況になっていることが多いです。

一方、移動平均線自体を短く設定するとシグナルは頻出するのですが、信頼度は短期移動平均線2本のゴールデンクロスとあまり変わらなかったりします。(上図①でいえば、20SMA,40SMAのゴールデンクロスと変わりません)

弱点の背景と対策

パーフェクトオーダーがこのような弱点を持つ背景を整理すると、

  • 期間を分けて複数の移動平均線を設定する目的が、「順番に並ぶ」ことを確認することにしかない
  • トレンド把握と、エントリーのトリガー判断が明確に区別されていない

ということになります。

パーフェクトオーダーに移動平均線が並ぶ時点でトレンド自体の成立は確認できつつも、「ではどこでエントリーするか?」がおざなりになりがちです。

一方で、移動平均線自体を短くすると短期SMAのゴールデンクロスと変わらない、というのは前述のとおりです。

パーフェクトオーダーの弱点への対策として、移動平均線をもう一本増やし、「短期SMA①、②」と「長期SMA①、②」の4本に分け、前者で「エントリー判断」、後者で「トレンド把握」するよう機能を分解してみる案を挙げます。

短期SMA①:10SMA,②:20SMA,長期SMA①:100SMA、長期SMA②:200SMA

このように設定したうえで、短期SMA①、②のクロスに応じ都度エントリーを考えます。

シグナルの発生頻度こそ高いままですが、長期SMAの位置関係で長期トレンドは把握できているので、安心して同じ方向にエントリー出来る、という仕組みです。

当コンテンツは為替相場等に関連する一般的な情報の提供を目的としたコラムです。特定の投資方法等を推奨するものではなく、また投資の勧誘を目的とするものでもありません。 コンテンツの内容につきましては万全を期すよう管理しておりますが、その正確性や普遍性を執筆者が保証するものではありません。記載内容に因り万が一損失が発生した場合においても、執筆者は一切の責任を負うことは出来ませんので、ご了承のうえでご参照ください。 当コンテンツの無断転用や再配布は固く禁じます。

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