RCIの期間設定について

トレード手法
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今回は、「RCIの期間設定」についてです。

RCIについて

 RCIは、英語で「Rank Correlation Index」と表記し、日本語では「(スピアマンの)順位相関係数」と呼ばれます。その名の通り順位の相関を示すもので、簡単に言うと「一定期間において日付の順位と価格の順位を決め、その相関を表した指標」です。価格変動がどれだけ上 昇/下降してきたかを表し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するのに役立ちます。

 例えば12というパラメータを採用した場合、過去12期間における価格を高い順に1位から12位まで並べます。日付の順位は、近い順に昨日(1位)から12日前(12位)と並べます。その順位の数値を用いて、所定の計算し(順位の差を2乗するなど、やや複雑なのでここでは割愛します)、RCIを求めます。特徴として、連日終値を更新しながら上昇している場合はRCIが100に、下降している場合はRCIが-100と計算されます。

OANDA JAPAN様>FXのRCIとは?言葉の意味や売買シグナルの見方、使い方などを紹介

RCIの特徴は、そのまま直接には比べられない・比べにくい「日付と価格」の順列について、順位化することで相関を測りやすくしている点にあります。

RCIの計算においては、同一期間の「価格」順位と「日付」順位のズレが少ないほど+100側に、大きいほど-100側に動く計算式が用いられています。(具体的な計算例について、au カブコム証券様>第14回 RCI(Rank Correlation Index)が参考になりました。)

RCIの初期設定について

RCIのデフォルト期間設定(Trading Viewのインジケーターの場合)は「12」となっています。

デフォルトの期間設定のまま実際にチャートにRCIを表示すると、上図のように上下に激しい波を描きます。

チャート自体は大まかに上昇、ヨコヨコの形を描いていますが、RCIはその動きを捉えておらずアップダウンを繰り返すのみです。(上図はドル円4時間足のチャートですが、これより短時間足でも結果は大体同じです。)

RCIの適切な期間設定について

期間100のRCI

デフォルトではおよそトレードに活用しづらいため、RCIの適切な期間設定について考えます。

RCIの目的は、「トレンドを把握すること」であり、

RCIの特徴は、「順位化することで、単純化した日付と価格の相関を測ること」でした。

トレンドとは、およそ「12期間」で発生したり終了したものではないため、デフォルトの設定期間は短すぎると考えることが出来ます。

また、日付と価格の相関を測るRCIの特徴からして、設定期間を長期化することの弊害は他オシレーターに比べて低いと考えることが出来ます。(例:例えば、日付の新旧の概念がないRSIの設定期間を長期にしても、期間中の上昇幅と下落幅が平均化されて機能しなくなるだけ)

従って、RCIの設定期間はデフォルトより長期化すると良いと考えられます。

上図は同チャートで期間を100にしたRCIを表示しています。上昇が継続する間においてはRCIも上昇、ヨコヨコ、下落する間においてはRCIは0に回帰する動きが見られます。

具体的に、RCIが「0から上昇~0に回帰し始める直前」の値を取る箇所を図示してみます。

上図の通り、実際のチャートにおける価格の上昇し始めを的確に捉えています。さらにRCI=0あたりの価格推移に目をやると、いずれも概ねヨコヨコの相場です。

RCIが0ということは、価格と日付に全く相関が無い=上げ下げ入り乱れるランダムウォーク的な相場展開をしてきたということであり、ここからRCIが上昇するということは、その均衡を破りトレンドが始まるということを表しています。

当コンテンツは為替相場等に関連する一般的な情報の提供を目的としたコラムです。特定の投資方法等を推奨するものではなく、また投資の勧誘を目的とするものでもありません。 コンテンツの内容につきましては万全を期すよう管理しておりますが、その正確性や普遍性を執筆者が保証するものではありません。記載内容に因り万が一損失が発生した場合においても、執筆者は一切の責任を負うことは出来ませんので、ご了承のうえでご参照ください。 当コンテンツの無断転用や再配布は固く禁じます。

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