サポレジライン(水平線)の優先順位【水平線自動描画インジケーター】

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あなたは、サポレジライン(水平線)を引く際の優先順位について、どのような考えを持っていますか?

ダウ理論による高値安値、何度も価格が止まった場所、ラウンドナンバー等々、引こうと思えば何本でも引けてしまい、最終的にどれを使うのがいいのか分からなくなりがちなのがサポレジラインの難しいところです。

今回は、サポレジラインを引くにあたってのポイントを示すとともに、Trading Viewでの水平線自動描画インジケーターをご紹介します。

サポレジラインの狙いを確認

まず、サポレジラインを引く狙いは何かを確認しましょう。

サポレジラインとは、価格が反転した箇所に引く水平線です。(上図中灰色ライン)

価格が反転するということは、そこで反対(上昇トレンドなら売り、下降トレンドなら買い)の取引が優勢になり、反トレンドのポジション(+そのポジションのストップロス)を持ったプレイヤーが多くいるということになります。

そのため、再び反転ポイントに価格が近付いた場合には、ストップロスを巻き込んだ踏み上げを期待するプレイヤーと、自身のポジションの損失を回避したいプレイヤーとの間で激しい攻防が起こることが予想されます。

サポレジラインを引く狙いはその激しい攻防ラインを可視化することにあるといってよいでしょう。

そして、後述しますが「いつ出来たか」「どこがゴールか」をキーワードに考えれば、相対的にどのラインが有効性が高いか評価できそうです。

古いサポレジラインは捨ててしまおう

では、まず「いつ出来たか」についてです。

上述の前提に立った場合、まず「古いサポレジラインほど価値が低い」と考えることが出来るでしょう。

上図は月足(ドル円)チャートです。

2017-2018年にかけて、比較的短期間の間に、何度も113円台で反発しては戻りを繰り返す動きが見られました。

その後2020-2021年にかけて再度そのラインに近づいた際には、やや意識される動きはありつつも、2-3年前のように再び何度も反発しては試し、という動きはありませんでした。

これはつまり、2017年当時からポジションを継続保持しているプレイヤーは(恐らく)既におらず、そのプレイヤーのサポートは期待できない、ということを表しています。

あまりにも過去のサポレジラインは、精々ポジション利確の目安に使われるくらいと捉えたほうが良いでしょう。

この理屈の裏を返せば、最近のサポレジラインであるほど、ポジションを持ったプレイヤーが現存する可能性が大きく信頼性も高いといえるでしょう。

高値安値より始値終値

続いて、「どこがゴールか」についてです。

サポレジラインは、大きなところでいうと「高値安値」ベースで引くか、「始値終値」ベースで引くかの違いがあります。チャート上からはどちらを基準に引くべきかを明確に見取ることが難しいです。

しかし、上述の前提に戻ってみれば比較的「始値終値」ベースで引いた方が良い、と言えそうです。

「高値安値」は瞬間的に外れた値をつけることが多く、チャート上で見ても、ピッタリ寸分違わず同じ価格で揃っていることは稀でしょう。ある時間帯の中で、一番高い値、低い値に過ぎないのでプレイヤーが示し合わせてその値で止めることが不可能であるからです。

サポレジをある程度のレンジでとらえる考え方もありますが、1本線を引いて考える上では「高値安値」は厳密な基準として採用しづらいと言えます。

一方「始値終値」は例えば一時間足であれば、その時間の終わり(ゴール)がプレイヤー間であらかじめ共有されており、59分59秒ギリギリまでプレイヤー同士で攻防を続けることになります。その結果である「終値≒始値」の信頼性は高いといえるでしょう。

水平線自動描画インジケーター(Support Resistance)

上述のように一律「始値終値」ベースでサポレジラインを引き、かつ新しいものを重視する、としても、それをブレなく間違いなく手動で引き、管理し続けるのは難しいものです。ミスに加えて、基準を捻じ曲げて一番しっくり来そうなところに引いてしまう、という裁量面での問題も出てきます。

そこでお勧めするのが「Support Resistance – Aging」というTrading Viewインジケーターです。

上図のように、過去一定期間の最高・最低値(※期間及び始値終値/高値安値ベースにするかはパラメータから選択可能。)をもとに水平線を自動描画してくれます。

また、このインジケーターの面白いところは、「128期間経過した水平線/一度抜けてしまった水平線はその後描画しない」という設定になっているところです。

一定期間の最高・最低値を全て描画すれば水平線だらけになってしまうところ、こちらのインジケーターであれば今一番重要な水平線はどれか視覚的にすぐ認識することが出来ます。

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