前回メモについて、実際の米国CPIを補足データとして整理しました。
米国CPI8月の結果(JETRO様)
8月の米消費者物価、前年同月比8.3%上昇で伸び鈍化、コア指数は6.3%で伸び加速 JETRO様
前回メモでは、Bloomberg様記事にて、「燃料価格の一服」と「インフレ自体の続伸」が大まかにレポートされていましたが、JETRO様記事の方がより細かく、かつポイントを抑えた品目ベースで変化が把握できます。
- 8月のガソリン価格は、7月価格よりも10%減
- 8月の食料品、特に家庭用食品の伸びが大きく、7月価格よりもさらに伸びた
- 8月のサービス費、特に住居費の伸びが著しい。ただし住居費は、前年住宅価格の急上昇を受けたタイムラグ値上げか
原油価格、住宅価格は前回記事通り、既に上がり切った後で落ち着きつつあるのでしょう。
しかし一方で、既に食料品のインフレペースが落ちていないことから分かるように、エネルギー価格の高騰によるコストプッシュ型のインフレは、既にサプライチェーン全体に損傷を与え、消費者へのコスト転嫁が始まっているようにも感じられます。
FRBの利上げは0.75%上げか1.00%上げかどちらかが予測されているところですが、
燃料価格インフレの一服を持ってややリラックスするのか、あるいは食料品インフレ加速を見て一層強く歯止めをかけるのか、注目したいところです。
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