今回は、「ZigZag」の弱点と対策についてです。
ZigZagについて
ZigZagは、チャートの波動に自動でラインを引いてくれるツールです。一定以上の値幅を動いた時など所定のルールによって高値と安値を選び、ラインで結びます。その名の通り、ジグザグのライン(山や谷)が描かれるのが特徴です。このZigZagを利用することにより、相場の大きな流れや転換点を読み取ることができ、主にスイングトレードのポイント判断に役立ちます。
OANDA JAPAN様>テクニカル分析>相場の流れを自動的に視覚化するZigZag
Zigzagは、一定期間中における高値安値を判定し、チャート中に図示するインジケーターです。
価格が続伸中である場合、高値安値は確定されません。
高値安値が確定されるのは、多くの場合「高値安値からある程度の値幅折り返した時点」です。
ZigZagの弱点

ZigZagの弱点は、以下の点です。
- ZigZagが更新(高値安値が確定)されるのは、ある程度価格が折り返した時点である
- ZigZagの更新自体をもってエントリー判断をすることは困難である
簡単に言うと、「ZigZagは、実際のトレードにどう活用すればいいか考えにくい」ということです。
弱点の背景と対策
ZigZagがこのような弱点を持つ背景を整理すると、
- ZigZagは本来過去データの高値安値を可視化するだけのインジケーターである
- 過去チャート上ではZigZagの各点はトレンドの波形を的確にとらえているように見えるが、高値安値を後付けで把握しているだけである
ということになります。
ZigZagを使ってどのように現在トレンドの把握及びエントリーポイントの定義するかは分けて考えなければいけません。
これを無視してZigZag更新の都度逆張りをしていては、勝率が下がってしまいます。
ZigZagの弱点に対する対策としては、「ZigZagの各点を活かしつつ、トレンド把握+エントリーポイントを定義するインジケーター」を追加で導入することが考えられます。
ここでは1案として、ZigZagの各点を結んだトレンドラインを導入(上下二本)することを考えます。

上図チャート中央の4点をサンプルとして、上下トレンドラインを描画しました。
この場合はZigZag各点、トレンドラインにより三角保ちあい(チャートパターンではペナント)が認識できます。
このようにして描画されたトレンドラインは、ラインのブレイクまたは反発などをシグナルとし、「トレンド発生+エントリーポイント」の判断基準に使うことが出来ます。
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